リサイクルニュース

産廃スクラム32 一斉路上調査を実施

東京都環境局は10月27日、産業廃棄物不適正処理防止広域連絡協議会(産廃スクラム32)が不法投棄撲滅強化月間の取り組みとして、産業廃棄物収集運搬車両の一斉路上調査を実施した、と発表した。

 

調査対象となった産業廃棄物関係車両 144台のうち、指導した車両は35台に上ったという。
(内訳)
許可証の写し等書類携帯義務違反-24件
マニフェスト(産業廃棄物管理票)記載不備-9件
マニフェスト携帯義務違反-5件
産業廃棄物運搬車両表示義務違反-4件
その他-5件

 

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HUB’S EYE(リサイクルハブコンサルタントの目)

「産廃スクラム32」は、関東甲信越・福島県・静岡県の32の都・県・市で構成され、不法投棄や不適正処理の撲滅に連携して取り組んでいます。東京都では、取締り日の前の10月7日に、事前アナウンスで10月は取り締まりを強化する旨を通達しており、産廃業者に取っては事前予告があった分、対応はし易かったのではと想像できます。それでもなお、全体の約1/4が指導されているということは驚きに値します。もちろん、普段からしっかり法令を遵守している産廃業者もいますが、こういったことに対して脇が甘い業者がいるのも事実です。排出側としては、法令順守を遵守する体制がきちんと取れているかという視点でも産廃業者を評価すべきでしょう。

 

参照元:東京都報道発表
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2015/10/60par300.htm